04/30 スギテツの楽曲が卒業論文に!




新型コロナウイルスの発生に伴い、スギテツのコンサート活動も、しばらく先の見えない状況が続いています。普段、コンサートやメディア出演のもようをレポートしているこのブログですが、ステージはもちろん、レギュラー番組もスタジオ収録ができていないこともあり、更新が1ヶ月近くストップしてしまいました。

そんな中、嬉しいお知らせがありました。奈良教育大学教育学部の音楽教育専修を卒業された白井宥妃さんという方が、卒業論文のテーマとして、「スギテツ」のマッシュアップについて取り上げて下さり、無事卒業をされたとのご報告をいただいたのです。

愛知県豊橋市在住だった6年前(当時高校2年生)の夏、白井さんは豊橋交響楽団の団員として、スギテツと共演したことがきっかけで、マッシュアップという技法を知ったそうです。それまで交響曲などのクラシック音楽しか演奏をしたことのなかった彼女にとって、「暴れん坊ウィリアム・テル」や「美しき青きドナウ河のさざなみ殺人事件」など、斬新な曲が多く、とても楽しいひと時を過ごされたとのこと(当時の様子を、こちらにご掲載いただいています ↓)。

http://toyokyo.blogspot.com/2014/07/blog-post_28.html

http://toyokyo.blogspot.com/2014/07/blog-post.html


こちらはこのコンサートの打ち上げの写真。前列右から2番目が白井さんです。

そんな白井さんより、昨年秋に「スギテツを卒論のテーマに」というご相談の連絡がありました。エルガーの「威風堂々」と融合させた楽曲「序曲 線路は続くよどこまでも」(「SUGITETSU UNO SCHERZO」収録)をテーマとして取り上げたいというお話で、協議の結果、こちらからは資料として、スコアのご提供などをさせていただきました。

その後彼女は研究を重ねられ、同曲を学校教育で使用できるような器楽合奏版に編曲をされた楽譜とともに、マッシュアップについての鋭い分析をして下さいました。そして、卒業のご報告とともに、完成した卒論と楽譜をご送付いただきました。

このご時勢の中、元気の出る明るいお話をご提供下さいましたので、ご本人及び、奈良教育大学と豊橋交響楽団の関係各位にご承諾をいただき、このブログ上でご報告をさせていただくことにいたしました。

このように、さまざまな形で音楽に携わってゆくであろう次世代の方々に、微力ながらバトンを渡す力になれたことを、とても嬉しく誇りに思います。白井宥妃さん、関係各位の皆様、ありがとうございました。

また別件で、同じく卒業関係のお話ですが、昨年5月にコンサートをさせていただいた、岐阜県土岐市の泉西小学校(↓)からも、嬉しいご報告をいただきました。

http://sugitetsu-blog.sugitetsu.com/2019/05/25/b-229/

各地の学校で、三蜜を防ぐために卒業式の縮小が余儀なくされていましたが、この学校では飛沫感染を防ぐため、卒業式で校歌斉唱ができなかったので、その代わりにスギテツの演奏による校歌のCDをかけて、列席をされた皆さんで聴いていただいたそうです。

学校公演に呼んでいただいたお礼に、スギテツの編曲&演奏でレコーディングした校歌のCD-Rを贈呈させていただいているのですが、こんな形でこの音源がお役にたてたことも、とても嬉しく思いました。

また、皆さんの前で楽しく演奏ができる日々が、少しでも早く戻ってくることを祈りつつ、収束のために人々を守るため激務に勤しんでいる方々にエールを送りながら、stay home週間を静かに過ごしたいと思います。

ステージでお会いできるのはまだ先かもしれませんが、その日まで、皆さんもくれぐれもご自愛ください。

スギテツ&スタッフ一同

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