10/17 スギテツ ファミリーコンサート 鉄道物語 IN 稲沢 Vol.4 @稲沢





またまたブログの更新が滞ってしまいました。順を追ってアップしてゆきます!!

東洋一の貨物の街・愛知県稲沢市にある名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)にてシリーズ開催されている「鉄道物語 IN 稲沢」。昨年の第3回はコロナ禍の中で数多くのコンサートが中止になる中、すり抜けるように実現しましたが、第4回となる今回もタイミングもよかったようで、2年連続で奇跡的に開催できました。

タイトル通り、ファミリーで楽しめる要素に加え、鉄道、特に稲沢の象徴でもある貨物鉄道にフォーカスしたコーナーも設けられたコンサート。プロデュース・構成は杉浦哲郎。今回の共演は、栗コーダーカルテットさん、鍵盤ハーモニカ奏者吉田絵奈さん、前回に続きセントラル愛知の弦楽メンバーお三方、さらに、木曽川高校吹奏楽部。司会は毎回恒例の東海ラジオ源石アナ、そしてトークコーナーには鉄道アーティスト小倉沙耶さん、元祖鉄道アイドル豊岡真澄さんという豪華ラインナップ。さらに生配信もありという、なんとも盛り沢山のイベントでした。

大ホールの出演者はリハーサル真っ最中の午前中から、小ホールではJR貨物さんの展示コーナーに人が溢れています。今回はプラレールの巨大ジオラマを中心に、珍しいヘッドマークなどが飾られ、鉄分満載のイベントスペース。昨年できなかった小ホールでの鉄道トークライブも復活し、小倉さんと豊岡さんによるディープな鉄トークが展開されました。

そしてコンサートの方は、まずは木曽川高校吹奏楽部の力強い演奏による「銀河鉄道999」のオープニング演奏スタート。源石さんと小倉さんMCの前口上から、今回初お目見えとなるステージ下手の信号機が青になるのと同時に本編スタート。お馴染みの踏切儀式から、スギテツとセントラル愛知弦楽メンバーによる「舞曲 いい日旅立ち」へ。

前半では、今回初共演となる鍵盤ハーモニカ奏者の吉田絵奈さんが加わり、ヴィヴァルディやディニークの名曲をベースにした、ヴァイオリンと鍵ハモの超絶技巧バトルが繰り広げられました。

そして10月の「仙台クラシックフェスティバル」でもご一緒した栗コーダーカルテットさんが登場。会場は一気に和みムードへ。さらに、スギテツとの共演による緊張と緩和が楽しめる「うんめい」、そして栗コーダーさんのローカル線旅情漂う「鉄道ワルツ」と続いた後は、第1回以来の演奏となる、鉄オタ作曲家ドヴォルザークの名曲「アメリカ」を岡田鉄平とセントラル愛知弦楽メンバーの名演へ。さらに「鉄道物語 in 稲沢」恒例の「組曲 貨車の旅」を、今回は源石アナ、スギテツ、吉田絵奈さんとの重連という形でお披露目しました。

鉄分が上がってきたところでトークコーナー。小倉さん、豊岡さん、源石アナ、JR貨物の皆さん、スギテツからは杉浦、栗コーダーからはメンバーで一番鉄分の濃い関島さんも参加し、熱い鉄道トークが繰り広げられました。

そして昨年に続き、ステージ上のパンタグラフを動かすという、この企画ならではの儀式も再び!
昨年、元々小ホールに展示されるはずだったパンタグラフが、間口の問題でちょっと難しいという話になり、であればステージにというアイディアが、このシリーズの仕掛け人でもある、名古屋文理大学フォーラムの敏腕仕掛け人Tさんと杉浦の発案で、生演奏付きで昇降式ができるのでは?という企画に昇華、おそらく世界初の生演奏つきのパンタグラフ昇降式が実現してしまったのです。

1コーラスで半音ずつ上がってゆく編曲が施された重厚な「鉄道唱歌」の演奏をバックに、JR貨物の職員さんが空気を送り込みパンタグラフが徐々に上がってゆくさまは、なぜか神々しくもあり、2年連続のハイライトシーンとなりました。

そのままフィナーレ、アンコールと一気に終着駅まで駆け抜けた2時間。最後は再び木曽川高校吹奏楽部の皆さんにご登場いただき、スギテツとのコラボで「序曲 線路は続くよどこまでも」で荘厳なエンディングを迎えました。

今回も日本の物流を支える貨物列車の素晴らしさを、その重要な拠点である稲沢の街で、音楽を通して共有しあえるコンサートになったのではと思います。

この企画を発案していただいた名古屋文理大学フォーラムのKさん、毎回実施に向けて尽力されているミスター稲沢Tさん、そして踏切役を買って出ていただいた館長さんをはじめとする会館職員の皆さま、安全チョッキをドレスの上に纏って熱演してくださった吉田絵奈さん、脱力系サウンドで会場をほっこりさせてくれた栗コーダーカルテットの皆さん、きっちりアンサンブルを組み立てていただいたセントラル愛知の皆さん、鉄トークをしっかり展開してくれた小倉沙耶さん、豊岡真澄さん、そして八面六臂の活躍で仕切ってくださった源石さん、素晴らしいチームプレイで公演を支えてくれた音響照明スタッフの皆さん、Mさん率いる配信スタッフの皆さん、何よりも、この情勢の中で今年も「生」を楽しみにご来場してくださったたくさんの客席の皆さま、そして配信をご視聴いただいた皆様も含め、厚く御礼申し上げます。

来年は鉄道開通150周年。vol.5も、みんなが笑顔になれる「鉄道物語」を創り上げてゆきたいと思います。