毎年恒例だったスギテツのレクリエーション企画が、コロナで数年お休みが続き、久々の復活!!
昨年、特急ひだ号としてデビューした際に、車内チャイム(アルプスの牧場)の制作を手掛けさせていただいたことがご縁で、JR東海の運輸営業部の方より、名古屋〜高山間の臨時貸切列車内でのコンサートのご提案をいただいたのです。もちろん、二つ返事で引き受けさせていただきました。
安全性の確保のため、事前に試験走行の際に電子ピアノや音響機材などを持ち込み、名古屋〜高山間の試験走行の際に演奏のシミュレーションをするなど、事前の準備が入念になされました。ヘルメットと安全ベルトを纏っての名古屋車両区での機材搬入、そして車窓を眺めながらのお試し演奏と、この段階で貴重な経験続きで、この段階でテンションは上がりっぱなしです。
今回の企画は、JR東海ツアーズで募集をかけることになっていたのですが、コロナ禍前までファン向けのレクリエーションツアーを毎年企画して下さっていたクラブツーリズムのツアーも相乗りさせていただけることになりました。コンサート専用車両に、他の車両に乗車されているお客様が入れ替わりで移動されて鑑賞する、という前例のない方式で、JR東海ツアーズのお客様が2両分、クラブツーリズムのお客様が1両分、 合計100名以上のお客様にお楽しみいただきました。
岐阜でスイッチバックがあるので、演奏できるのは岐阜〜高山間の2時間程度。約30分ずつの3ステージを、入れ替わりでご鑑賞いただいたのですが、お客様は皆様楽しそうで、「移動しながら演奏を楽しめるとは・・・これが本当のコンサートツアーですね」なんていう声もいただきました(笑)。
車内コンサートの醍醐味は、やはり美しい車窓と生演奏のコラボレーションです。「線路は続くよどこまでも」などの鉄道ソング、クラシックの名曲、飛騨に因んだ曲のメドレーなど色々な曲を演奏しましたが、飛水峡近辺の絶景で演奏をお楽しみいただけた2回目のステージのお客様が、車窓とのマッチング的には一番ラッキーだったかもしれません。
また、発車の後すぐ、車内放送も担当させていただいたのですが、その際に「歴代のキハチャイムをこのHC85系の中でお客様に聞いていただくことはできないでしょうか?」と提案をしたところ、担当者の方が、リニア・鉄道館の展示車両から収音したというキハ80系のオルゴールと、現役のキハ85系のワイドビューチャイムの音源を用意して下さいました。粋な計らいのおかげで、車内放送での紹介を交えながら、HC85系の先輩たちの車内のサウンドを聞いていただき、お客様にとても喜んでいただきました。
ご参加いただいた皆様、JR東海のスタッフ各位、ありがとうございました!