デュオとしての活動をスタートさせて17年。スギテツ史上、最も大きな規模となるコンサートが開催されました。
会場は、県内で最も響きがよく、規模も大きいクラシックホール、愛知芸術劇場コンサートホール。クリスマス直前の日曜日、コロナの状況も落ち着きをみせていて、まさに音楽会日和です。
スギテツを中心に、ここ数年共演の機会をたくさんいただいているチェリスト溝口肇さん、そして愛知県芸出身の若手奏者による「スギテツ・クリスマス・オーケストラ」と名付けられた室内管弦楽という豪華ラインナップでお届け致しました。
諸々の判断で客席制限なしで実施となり、おかげさまで1200席はほぼ満席。本当にありがたい限りです。
コンサートは、この日のために編曲した「チャイコフスキーピアノ協奏曲風”もろびとこぞりて”」で幕開け。お馴染みの定番曲も、豪華なアンサンブルが入ると迫力が違います。
中盤からは溝口肇さんとのトリオによる大人の世界。若干「冗談クラシック」にもお付き合いをいただき、名曲「世界の車窓から」まで、ユルいトークも交えながらステージは進んでゆきました。
そして今回のハイライトは「トムとジェリー」生サウンドトラックの初のオーケストラバージョン。この日のために、というか、いつか演奏できるのではという思いで、コロナ禍で時間のある頃にコツコツと杉浦が編曲作業をしてきた作品が、ついに日の目を見ました。
フィナーレのオケ版チャルダッシュ、アンコールのクリスマス組曲&ラデツキーマーチまで、約2時間にわたるステージを、大成功で終えることができました。
この公演は文化庁の助成事業の公演で、つまりコロナ禍だからこそ実現できた公演でもあります。
企画が立ち上がった春先から、気の遠くなるような作業量の申請の手続きを経て、採択後はメンバー集め、プロモーション、編曲など準備諸々・・・長い長い道のりのコンサートでしたが、またぜひ、このような素晴らしいコンサートができるよう、精進を重ねたいと思います。
助成事業「Art for the Future!」に採択していただいた文化庁関係者各位、多大なるご協力をいただいた中京テレビ事業のKさん、Uさんをはじめスタッフの皆様、フレッシュ且つ素晴らしい演奏をして下さった管弦楽の奏者の皆さん、美しい音色を奏でていただいたチェリスト溝口肇さん、信頼と実績の音響照明ASPさん&舞台監督&映像オペ辻さん、現場の雑務諸々をお手伝いいただいたジー企画の皆さん、配信をしていただいたビーンズメディアの皆さん、コンサートの撮影をしてくださったIさん、そしてご来場いただいたたくさんのお客様、本当にありがとうございました!