「放課後児童クラブ」とは、就労などにより保護者が昼間家庭にいない児童を対象に、授業が終了した放課後等に適切な「遊び」や「生活」の場を提供し、児童の健全育成を行う事業、いわゆる「学童保育」のことです。

カラオケで有名なシダックスさんが運営されている全国の放課後児童クラブの子供たちに向けて、オンラインで参加型のコンサートを、というご依頼をいただきました。
コロナ禍になってからこれまで、さまざまな配信事業に関わってきたスギテツですが、完全に無観客のコンサートというパターンはあまりありません。
このコンサートは、実は収録したのが夏。真夏にクリスマスツリー等を撮影会場に仕込んで、画面の向こうで楽しんでもらえるような参加型の演出を交えたステージを無観客で開催、収録されたDVDが全国の放課後児童クラブに配布され、クリスマスシーズンに各地の子供達に観ていただきました。

コンサートの内容は、基本的には小学校公演に準じた内容で進めたのですが、オンラインで如何に参加型の楽しい企画が作れるかが肝です。

この企画をされたエージェントの担当者の皆さんと、春先からミーティングを重ね、オンラインでも参加型のステージが成立するように、紙皿や紙コップを使った手作り楽器を作る時間をそれぞれの児童クラブで設け、それを画面の向こうでスギテツがレクチャーをしつつ、リズム演奏を楽しんでもらおうという試みがなされました。

収録の際にも、小学生を３名手配していただき、手作り楽器での演奏のレクチャーシーン、クリスマスソングのコラボシーンも撮影し、最後は画面の向こうの皆さんとのバーチャルセッションでフィナーレ。
初めてづくしの無観客コンサートでしたが、撮影、編集を経て、この時期に各地の放課後児童クラブの子供たちに楽しんでいただいた、ということで、このタイミングで紹介をさせていただきました。

そして、オンライン芸術鑑賞会（学校公演）という選択肢にも、これからもフレキシブルに対応をしてゆこうと思います。

ご覧いただいた皆様、シダックスの皆様、制作担当の皆様、ありがとうございました！